仕事と作業の違いって?
「仕事」と「作業」と聞くとどんなイメージをお持ちですか?
どっちも同じように見えるけど、仕事と作業とは、
実はまったく違うものなのです。
自分では「仕事」をしているつもりなのに、
上司からは「仕事しろ」なんて言われ、
なんだか腑に落ちないなんて経験してませんか?
今回は、「仕事」と「作業」の3つの相違点にいてお教えします。
「仕事」は頭を使う。「作業」は頭を使わない。
会議の資料作りを例にあげましょう。
なんとなくぼんやりと配布資料を人数分作るのは「作業」です。
プレゼンの効果を考慮し、
いかに魅力的な提案に感じさせるか資料を作るのが「仕事」です。
会議に出席して、椅子に座り話を聞いているのは「作業」
会議に出席して、
提案された議題に対し疑問点や改良点などを挙げるのが「仕事」
どちらが頭を使ってるかわかりますよね。
「仕事」は結果を生み出すこと。「作業」は結果に向かっていく工程。
上司から指示されたことを完成させること、
更により効率的にするにはどうすれば良いのか考え、
実行し結果をだすことが「仕事」です。
結果を出す為には、もちろん「作業」も欠かせませんが、
その「作業」は「仕事」に変えられるものもあるのです。
「作業」の先に「仕事」があると考えてください。
いつかは「作業」は機械化される日もくるでしょう。
単純作業ならばそれは機械でもできてしまうのですから。
「作業」ばかりしていては、
いつかは機械にやることを取られてしまうかもしれません。
「仕事」はあなたしかできない事。「作業」は誰でもできること。
極論としてこれだと思います。
実際、今までやっていたことが「作業」でしかなかった場合、
どこから手を付けていいのかすら解らないですよね。
とあるゼネコン会社の例ですが、
体にハンディキャップを負っている男性新入社員がいました。
ゼネコンですから、新人社員は(特に男性)は何年か現場に出て勉強します。
しかし彼にはそれが出来ません。
最初は現場からの伝票処理や、
見積書の作成などの「作業」をしていました。
もちろん、同期や同じ部署の人にも引け目を感じていました。
そのとき彼の上司は言いました。
「お前だけにしかできないことを見つけろ。
社内にいても現場が動かせるような仕事を見つけろ」
彼は考えました。自分にしかできないこと。
彼はまず、部署内の書類全てを見直しました。
各現場ごとのデータや図面、
見積書や関連会社の材料費などについても全てです。
そして、当時は紙の書類が多かった中で、全てをデータ化しました。
それを独学のプログラミング技術で、各現場でも閲覧できるように、
急な材料の不足や設計変更にも
すぐに対応できるシステムを独自の力で作り上げました。
現場からの問い合わせにもすぐに対応できるようなソフトも開発しました。
彼が作りあげたシステムは、
その会社にとって無くてはならないものとなりました。
今や彼は工法専門書籍を執筆するほどの人物になっています。
はじめは「作業」だったものを立派に「仕事」に変えた例です。
いかがでしたか?
「仕事」と「作業」の違いって
実はこんなにはっきりしているものだったんですね。
あなたがいましているのは「仕事」ですか?それとも「作業」ですか?
⇒デキル人から学ぶ。仕事が出来ない人の悩みを解決する5つのポイント